ユニクロvsワコール、熾烈なシェア争い。ブラジャー市場に異変アリ
番組では、ワコールが新作に若手デザイナーの意見を積極的に取り入れ、20代女性によりリーチする商品開発を行う様子が紹介されました。商品企画部チーフデザイナーの小嶋沙弥香さんは番組の中で「『着け応え』というか『着け心地』をより進化させる気持ちであって、快適志向に行くことはない」と説明しました。
安易に時流におもねらず、ブランドとしての価値を高めることで、結果的にファッションに敏感な女性の支持を得ていくワコール。女性下着メーカー最王手の風格を感じさせます。
男性も「大事な商談の日」には勝負下着を着用
番組で取り上げられたのは、女性向け下着でしたが、男性は下着に対してどのような意識を持っているのでしょうか。トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社の「男性下着に関する意識調査」によると、男性の4人に1人が勝負パンツを持っているとの調査結果が出ています。
勝負パンツの使用目的はデートの時だけとは限らず「大事な商談の日」などの仕事の節目の時や、「ダービーの日」などのゲン担ぎの目的で履くことがあることが分かっています。
ワコールのWeb調査によると、男性が「パンツを選ぶこだわりポイント」は、履き心地(71%)、色・デザイン(42%)、通気性(37%)だったことが分かりました。このことからも分かる通り、多くの男性はパンツに関して、着用時の快適さを一番に求めているそうです。
“ふんどしをを締めてかかる”ということわざがあるように、ここ一番の勝負の日に、お気に入りの下着を履いていくと、気持ちが引き締まって勝利を掴み取ることができるかもしれません。
女性向け下着市場の覇権を握るのはどっち?
インターネットでは、女性の意見も多く見られ、
「ユニクロのワイヤレスブラ、安いし楽だからいつもそればっかり着てます」
「サルートのブラジャーは本当に美しいし高機能で欲しいんだけど、値段が高い!」
「良いブラジャーを着けると、気分までアガるし強くなった気がする」
というカキコミが溢れていました。『ガイアの夜明け』のファッション特集の注目の高さが伺えます。
快適さと価格を武器に市場に切り込むユニクロと、決してブームに流されず高い補正機能と優れたデザイン性で、熱心なファンを獲得した老舗のワコール。女性向け下着市場の覇権を握るのはどちらなのでしょうか。
<TEXT/湯浅肇>