3）ビジネスをゼロから生み出す必要はない

　そもそも、ビジネスの仕方には、大きく次の2つのパターンがあります。

①：すべてをゼロから生み出す「ゼロto 1」「テクノロジー」
新しい技術や手法を生み出し、世界に大革新をもたらします。

②：元々あるものを参考に始める「1 to N」「グローバリゼーション」
成功例をコピーして水平に展開したり、拡張したりして進歩させる方法です。

　率直に言って、起業・副業というスタイルで、すべてをゼロから生み出す「テクノロジー」で成功するのは、かなり難しいです。何かを生み出すには、時間と開発費が莫大にかかります。創業時はお金がすべてなので、資金が底をついてしまったらアウトです。

成功例をコピー→問題点を改善

　最初から難しいことを考える必要はありません。友人の経営者は、世の中で急成長しているビジネスを見つけ、その商品と似たような商品をつくり、値段設定を3割引きにして販売し続けた結果、上場しました。

「そんなことしていいの？」と思うかもしれませんが、ビジネスの着想を参考にしただけで、値段を下げるために創意工夫、アレンジをきちんとして、独自のビジネスとして構築していれば、問題ありません。

　成功例をコピーし、問題点を改善するだけで、ビジネスになることは覚えておくといいでしょう。元々あるものに、自分の強みを活かすことで、拡大できるものはないか。このような思考を持つことによって、ジョイント相手が見つかり、ビジネスはどんどん広がっていきます。