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耳掃除はやりすぎNG?“耳かきマニア”が専門医を直撃したら「驚きの回答」が

暮らし

 耳の中がかゆいときに綿棒や耳かきを使う人も多いだろう。突然で恐縮だが、筆者は無類の耳かきマニアである。愛用する耳かきは3種類あり、綿棒は高価なものと安価なもので2種類。さらにスマホ連動型のカメラ付き耳かきまで使用している。

耳かき

画像はイメージです(以下同じ)

 巷では「耳掃除のしすぎはよくない」と聞くが、毎日ヘビーに耳かきをしていてもトラブルを抱えたことがない身としては、いささか納得がいかない。

 むしろ耳掃除の様子をレポートするYouTube動画で出てくるような、「もはや穴が塞がっているほど垢が詰まった状態」の方が不衛生に感じてしまう。医学的には、耳掃除はどのように行うのがベストなのか。耳鼻咽喉科望月医院の望月義也先生に解説してもらった。

耳掃除は必要ないのか?

 耳掃除は本当にやりすぎるとよくないのだろうか。そもそも、どの程度から「やりすぎ」になるかもわからないのが正直なところ。望月医師は「よくない、という話は本当です」と語る。

「『やりすぎ』の状態とは、外耳道や鼓膜に傷をつけたり、傷害を残すほど行ってしまった場合です。そもそも、ほとんどの人は自然に耳垢が排出されるので、耳かき自体が必要のない行為ともいえます

「しすぎ」がNGどころか、必要すらなかったとは! では自然に排出されず、溜まってしまう人はどうすればよいのか?

医師に取ってもらうのが安全

望月義也先生

望月義也先生

「耳の中は自分では見えないので、セルフで耳かきをするのは得策じゃないんですよね。排出されづらい体質の人は、定期的に耳鼻咽喉科に通って医師に取ってもらうのが安全です。耳垢が過剰に溜まってしまうと、外耳道や鼓膜に炎症を起こしてしまったり、聞こえが悪くなってしまうこともありますから」

 耳掃除のためだけに病院へ行ってもいいのかとためらってしまう人も多いかもしれないが、実は耳掃除は保険が適用される。耳の健康を保つためには、耳鼻咽喉科受診が1番の近道のようだ。

 しかし、「耳かきフェチ」にとっては悩みどころ。耳にやさしい耳掃除のやり方や、道具があれば知りたいものだ。

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