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クラファン1億円を突破… クリエイターの購入希望が殺到した「サポートアイテム」とは

暮らし

プロ同士ならではの意見交換

ハンドモデル

(C)加々美高浩 (C) KOTOBUKIYA

――まさか加々美さんからの提案だったんですね!

紀平:制作エピソードとしては、とにかく2人とも“楽しそうにしていた“が印象的でしょうか。白髭が「こんな仕組みにしてみました、どうでしょう」とお見せすると、加々美さんが「おぉっ、すごい! なるほどこういう可動ですか」といったキャッチボールが毎度ありました。

 私から見れば、5回目、6回目のサンプルで大分精度が高い状態の原型になっており、もうさすがに今回でFIXだろうというクオリティだと思っても2人が話し出すと「ここはもうちょっとこうしたほうが……」とまだまだ出てくるので、「まだあるんだ!?」と驚きの連続でした。

 結局11回の試作まで作りましたので、そのすべてが盛り込まれた素晴らしい原型に仕上がっていると思います! 可動の部分について詰めているときは、実際にデータ原型をいじりながら、「こうかな?」「いやこっち?」と調整を重ねておりました。

一般販売しなかったワケとは

――人気のある商品であれば始めからクラウドファンディングではなく、一般販売すればよかったのではと思ったのですが。

紀平:コトブキヤの得意とするホビーのお客様だけではなく、さまざまな業種のクリエイターさんにちゃんとお届けしたいという想いから、いろいろ検討した結果、「Makuake」が最適だという案にたどり着きました。

 幅広く知ってもらえるきっかけにもなりましたし、加々美さんや白髭とファンの交流の場を作れたらいいなとも思っておりました。

――ちなみに仕上がり後を見たときの印象はどのようなものだったでしょうか?

紀平:ただ一言、「美しい手が仕上がったなぁ……!」でしょうか。もうただ本当にフォルムが美しくて、ずっと見ていたいとかつい触っていたくなる原型だな、と思いました。

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