クラファン1億円を突破… クリエイターの購入希望が殺到した「サポートアイテム」とは
世の中にはさまざまなアイデア商品が存在し、SNS社会の現代では、いかに“ネット上で話題になるか”が大切な要素と言える。昨年12月、応援購入 サービス「Makuake」で展開された「ARTIST SUPPORT ITEM ハンドモデル(A.S.Iハンドモデル)」というクリエイター向けのアイテムは、SNS上でバズって話題になっているようだ。
「Makuake」の達成率が4000%超!
同商品はホビーメーカーの株式会社壽屋が開発した“ハンドモデル”で、多数のイラストレーターや漫画家といったクリエイターから注目を集めている。
Makuakeで公開してから約5分後には目標金額である300万円に到達。さらに勢いは止まらず1月6日の現時点で集まった金額の合計は、なんと1億4329万4180円(達成率4776%)までにのぼっている。
そんな話題の商品の企画を担当した壽屋の紀平亜貴子さんに、開発の経緯や制作中の様子について聞いてみた。
制作のきっかけはアニメーターのひと声!
――「ARTIST SUPPORT ITEM ハンドモデル」を制作したきっかけや経緯、理由を教えてください。
紀平亜貴子(以下、紀平):さかのぼれば『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のフィギュアで、アニメーターの加々美高浩さんとご縁ができたのがきっかけだったのかもしれません。
加々美さんの著書『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』(SBクリエイティブ)がとても好評で、「手」の描き方に困ってらっしゃる方が多いのでフィギュアにしたら面白いと思うんですと、加々美さんよりお声がけいただきました。
そのお話を聞いてすぐに、原型師は白髭しかいない! と思いました。原型師の白髭もいわゆる「手」フェチで、普段からすごくこだわって造形していたことを知っていたからです。“可動”という難解な壁も、彼の造形力なら問題なくクリアしてくれるだろうという確信がありました。
また、お二人ともトップクリエイターである事は間違いないので、これはすごいのがきっとできあがるだろうなと、まだ影も形もできていないうちからワクワクしたのを覚えています。