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ウタ“生歌唱ではなく録音”報道が示した、令和における『紅白歌合戦』の存在意義

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 興行収入190億円超えの映画『ONE PIECE FILM RED』。作品中のキャラクター、ウタの歌唱パートをAdoが担当した主題歌「新時代」も大ヒットを記録しました。紅白をはじめ、年末の音楽番組に登場しまくったのも記憶に新しいところです。

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画像は『ONE PIECE FILM RED』公式サイトより

 ところが、すべての番組で実際に流れていたのは録音作品でAdoが歌っているわけではなかった。『女性自身』(2023年1月13日)の記事が波紋を呼んでいます。記事中のNHKの回答によると<生歌唱はされていません。なお、ウタさんの映像演出や共演された皆様のダンスはライブで行われたものです>とのこと。

所属レーベルの回答は?

 Adoの所属レーベルも<ウタのパフォーマンスに関しては歌唱含めAdoは一切関与しておりません。ウタのパフォーマンスでの歌声は映画用に録音した音源のみです>と回答していました。

 衝撃の事実に批判の声があがるかと思いきや、大半は冷静に受け止めているようです。生放送でウタのバーチャル映像と生の歌声を合わせる難しさ、そしてあくまでもAdoではなくウタというアニメのキャラクターによる出演だと納得する意見が多く見られたからです。

冷静な反応の一方で疑問の声も

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(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

 その一方で、ウタのパフォーマンスを放送している最中に“LIVE”と表示したNHKの姿勢に疑問の声もあがっています。歌や演奏がリアルタイムで実際に行われていなかったのにどこが“LIVE”なのだと。

 確かに<共演された皆様のダンスはライブで行われたものです>って言われてもねぇ。理解できる点があるとすれば紅白が秒単位で進行しなくてはならない番組であることです。多くの出演者に不利益が生じてはいけないので、時間はきっちり守らなければならない。

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