W杯までに知りたい!世界初の認定「サッカー国際試合」までの意外な苦労
結局、最初の「公式」試合は…
記録によると、イギリス国外での国の代表チーム同士による最初の「公式」試合は、1902年6月20日にウルグアイのモンテビデオで行われたウルグアイ対アルゼンチン戦となる。
その日、ウルグアイは白い斜めの帯が入った青いユニフォームだったが、面白いのは現在のウルグアイ代表が使用しているスカイブルー一色のユニフォームを、国旗にその色が含まれているライバルのアルゼンチンチームが着ていたことだ。ウルグアイの国旗は4本の青い線、5本の白い線、金色の太陽から成るが、ラプラタ川を挟んでアルゼンチンの対岸に位置するこの国の公式ユニフォームの色がスカイブルーになったのは、スポーツでの勝利によるものだ。
1910年4月10日、モンテビデオのリーベル・プレート・フットボール・クラブが、地元のスタジアムに当時のアルゼンチンの最強チーム、アルムニを迎えた。両チームとも赤と白の縞模様のユニフォームを使用していたため、地元のリーベル・プレートはスカイブルーのシャツ、黒の半ズボン、黒のソックスという別のユニフォームを着用した。
リーベル・プレートの2対1の勝利はラプラタ川の東の国で大きな愛国的な盛り上がりをもたらした。この勝利があまりにも印象的だったため、その日以来、スカイブルーのユニフォームがウルグアイの象徴として使用されることになったのだ。
<TEXT/サッカー・ジャーナリスト ルチアーノ・ウェルニッケ>