マヂラブ、錦鯉…売れっ子芸人の知られざる素顔を「M-1ファイナリスト」が回想
錦鯉:実は結成前から凄かった
「錦鯉」は、ツッコミの渡辺隆がかつて組んでいた「ガスマスク」というコンビの時点でまず面白かった。たしか「シアターD」でやっていた吉本の「お笑い幼稚園」で拝見しましたね。
ガスマスクを解散し、吉本を離れ、「桜前線」(相方:だーりんず小田)と「なかの芸能小劇場」でよく見かけたが、その時も無双状態だった。いつ見てもトップうけで、桜前線が毎回最後のほうの出演だった。もう完成されているコンビだった。が、『爆笑オンエアバトル』(NHK)では、オンエアにはなっていても、あまりハマっていなかった。
それにしても最強コンビだった「桜前線」の解散は驚いたものです……。その後は、渡辺隆としてピンで活動していくわけですが、ツッコミ主体のコントで、すぐにライブシーンで笑いを取っていました。テレビでは滑っていたと言っていましたが、桜前線がうけすぎていたのでそう感じただけかと。こちらからすると、しっかりうけており、十分すごかったものです。
変化は見当たらないが…
そして「マッサジル」を解散した、長谷川まさのりさんとコンビを組んで錦鯉が誕生します。今までのコンビの中で1番古臭い芸風なのが錦鯉。時間が丸被りしなければ、どんなライブでも出てくれましたね。
渡辺隆とは誕生日が4月15日で一緒なので、もう1人同じ誕生日の、キムラナオヒロ(作家)と3人でトークライブをしてプレゼント交換もしたことがあります。
錦鯉に関しては、組んだ瞬間から大人だったので、売れようが売れなかろうが変化が見当たりません。ただ、長谷川まさのりさんは貧乏すぎたのでお金持ちになってよかったと思います。
<TEXT/馬鹿よ貴方は 新道竜巳>