26歳の“車椅子ギャル”が自分を発信を続ける理由「健常者vs障がい者に違和感が」
SNSが一般化したことにより、普段は気付けない様々な声を聞けるようになった。とりわけ、マイノリティの人が投稿する内容にハッとさせられることは珍しくない。
“車椅子ギャル”を自称するさしみちゃん(26歳・@misa_misaxxx)も、そんな気付きを多く与えてくれる1人だ。今回の記事では、車椅子ユーザーのリアルな生活について積極的に発信を続ける彼女を直撃した。
先天性の障がいで長距離歩行が難しかった
まず、車椅子を利用するようになった経緯を「先天性の障がいを持っていたので、生まれた時から自力で長距離を歩くのが難しかったんです」と話す。
「前は杖などを使用して歩いて生活をしており、遠出する際に手動の車椅子を使用して、家族や友達に押してもらっていました。でも、大学生になると行動範囲って広くなるじゃないですか。あと、アルバイトを3つ掛け持ちながら大学に通っており、どうしても杖や手動の車椅子では限界がありました。
実際、つま先で全身を支えなければいけないため、その時は足がボロボロで足の裏はマメだらけ。医学的に正しくないと思いますが、マメをライターで炙って固くする、ということをしていました」
大学進学をきっかけに電動車椅子を購入
足の状態を鑑みて電動車椅子の購入を検討するようになったが、決め手は行政の制度が大きいという。
「電動車椅子は安いものでも20万円近くするため、ハードルが高いんです。ただ、身体障がい者を対象にした補装具費を支給してくれる制度があります。細かい点は各自治体によって変わりますが、私が住んでいた自治体では20歳になると補助が受けやすくなるため、その制度を利用して電動車椅子を購入しました。
電動車椅子に変えてからは靴やバッグなどをオシャレなものにできるようになり、行動範囲も広がって本当に良かったです」