ハッピーサイクルを世界中に起こし続けていく

――最後に、本田さんの今後の展望を教えていただけますか？

本田：今後、実現したいことが大きく分けて２つあります。ひとつは世界中のファンの方たちと繋がれるような仕組みを作りたいと思っています。その一環として、まずは世界各地でイベントを開催しようと計画しています。

「Happy Money EXPO」と銘打って、ハッピーマネーで生きている人を紹介したり、ハッピーマネーについて語り合ったり。そういうイベントをゆくゆくは積極的にしていきたいですね。今も世界でサイン会を開催してファンの人たちと交流するととても喜んでくださいますし、僕の今の喜びのひとつにもなっています。なので、単純にまだ行った事ない国に行ってファンの方々に会ってみたいという思いもあります。

　もうひとつは、困っている方のお手伝いやサポートをしたい、ということです。前述したように、「経済的にも社会的にももう僕は引退してもいいかな」と思っていた時期もありました。しかし、これから世界的にもっと厳しくなっていくだろう時に「自分がサポートできることをやらなかったら、死んだ時に後悔するな」と思いました。

　数年前、そう思ってからは困っている方のお手伝いやサポートを以前よりも増して行うようになりました。結果、新たな人間関係が次々に生まれ、行動範囲もぐっと広がりました。この活動は、今後も大きなムーブメントになると感じています。

＜取材・文／水野俊哉＞

【本田健】
作家。経営コンサルタント、投資家を経て、29歳で育児セミリタイヤ生活に入る。４年の育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタート。「本田健の人生相談～Dear Ken～」5000万ダウンロードを記録。著書は『ユダヤ人大富豪の教え』（大和書房）など200冊以上、累計発行部数は800万部を突破。2019年には初の英語での書き下ろしの著作『happy money』を刊行。すでに同作は18言語以上、世界で50ヶ国以上で発売されている。大好きなことをやって生きたい人が世界中から集まる「本田健オンラインサロン」も好評