累計発行850万部以上!人気作家がYouTubeで「お金の大切さ」を語るワケ
2つの「飽きない」を大切にしている
――『幸せな小金持ちへの8つのステップ』を皮切りに次々とベストセラーを生み出した本田さんですが、代表作を改めて教えていただけますか?
本田:『ユダヤ人大富豪の教え』は17年間で110万部を突破。『きっと、よくなる!』も20万部売れましたし、アンソニー・ロビンズの本を翻訳した『一瞬で自分を変える方法』も34万部ぐらい売れていると思います。『20代にしておきたい17のこと』や『大富豪からの手紙』も代表作と言っていいと思いますね。
――多作であり、息の長い作家の代表格だと認識しているのですが、作家人生で大事にしてきたことはなんですか?
本田:作家として消えないようにすること、著作をロングセラーにするということをすごく大事にしてきました。そのために大事なのは「2つの飽きない」だと思っています。読者に飽きられないということと、自分が飽きない、というこの2つの飽きないです。
例えば、有名な著者で5冊ほど出していたとして、だいたい似たようなことが書いてあったら、「ああ、この人ってこんな感じのことを言う人ね」と勘付かれ、読者は離れていってしまうでしょう。読者から飽きられてしまう。これは書き手にとって一番避けなければいけないことです。
「生きている本」を生み出していく
本田:読者を飽きさせないように、こちらは絶えず変化し続け、自分の中でワクワク感を持ち続けることが大切です。そうしなければ、自分自身もいつしか本を書くことに飽きてしまうでしょう。もし自分で自分に飽きてしまったら、本を書き続けることも難しいでしょう。
適当に本を書いたら売れるわけでもありません。そのため、強迫観念のように成長するのではなく、「幸せにワクワクしているうちにどんどん成長する」ことが重要だと思っています。
――自身の本を一過性のブームで終わらせない。そのためにはやはり自分自身がハッピーでいることがとても大切なんですね。
本田:はい、そうです。もっと言えば2~3年経っても売れ続ける本でなければ、それは出版する価値がない本だとすら思っています。本が「生きて」いれば、時代が変わっても増刷し続けます。著者は世代や時代を超えてもなお語り継がれる本を出す使命があると言ってもいいでしょう。
そのためには、繰り返しになりますが自分がワクワクしながら、面白くて為になる本を書き続けることが大切です。そうすれば読者の人は絶対に付いてくると思います。