累計発行850万部以上!人気作家がYouTubeで「お金の大切さ」を語るワケ
幼少期から「お金の大切さ」を体で知っていた
――東京の出版社からオファーがくるほど、無料の小冊子が流通していたということですよね。なかなかできることではないと改めて感じます。その頃から本田さんはどんな思いで文章を書かれてきたのでしょうか?
本田:「幸せな人を増やしたい」という思いを持って本を書いてきました。父親が税理士で、お金に関する教えを受けたことや、うちに訪れるさまざまなお客様の人間模様を見てきたことで、「お金と上手に付き合うということはとても大切なんだ」と幼いころから体で知っていたということもあります。
私ならではの経験、またそこから得た思考法を知ることで、みなさんの人生が少しでも上向きになるはず。そんな思いで20年間、いろいろな切り口でお金との付き合い方を伝えてきました。実際、パーティなどに行くと「16年前に本田さんの本を読み、それから自分のお店を経営して、今10店舗になりました、ありがとうございます」とよく声をかけられます。
そういう意味でも少なくとも数千人~数万人の方の人生を変えるお手伝いはできているのかな、と感じますね。
暴力的に稼いだ人の家は「厄介事」が起こる
――本田さんの最近の著書の中で印象的なのが、お金とエネルギーの話なのですが、この考え方もまた、多くの方に知ってほしいことですよね。
本田:2019年に出版した『一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money』ですね。この本は、お金に存在するエネルギーについて書いた本です。お金は面白いもので、何らかのエネルギーがくっついています。例えば、たくさんの人たちを幸せにして入ってきたお金というのはその人や家族を幸せにしますが、反対に暴力的な形でお金を稼いだ人の家っていうのはいろいろな厄介事が起きます。
それは、お金の「マイナスのエネルギー」まで受け取ってしまっているからです。つまり、自分の才能を使って人を幸せにしたり楽しくさせたりして得た幸せでクリーンなお金を、今度はその得たお金を自分が楽しいと思うこととか、嬉しいと思うことに使う。そうすることでより自分もまた周りもhappyになっていく。そんなことを書きました。
僕、冗談でこのことを「Happy Money Laundering」と説明しています(笑)。自分に入ってきたお金を綺麗に洗濯して出すっていう意味合いなのですが、ぜひみなさんにも実行してみてほしいですね。これを実行するのに多額のお金は必要ありません。例えば病気で困っている友人にお見舞金を渡すとか、そういったことで十分。ハッピーマネーサイクルを続けることで、あなたの人生もさらにハッピーマネーが集まってきます。
ちなみに、この本は私自身にとっても転機となりました。というのも、この本をきっかけに、積極的に顔出しするようになったからです。それまでは、「僕は経済的にも社会的にも十分本を売ってきて、もう引退してもいいかな」と思っていました。
しかし、ある方のセッションを受けた時に「自分だけ良い生活をしてよいのだろうか?」「むしろ、これから世界が混沌としていく中で困っている人たちに、大事なことを伝え続けることが役目なのではないか」と考えるようになりました。その活動が今、サロンや講演会などさまざまなところで実を結んでいるように思います。