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NTT、KDDI…人気の“高配当株投資”の魅力とは「20代で資産1000万円も」

コラム

有望な企業をどう見分けるのか?

配当太郎

多くの商品が届くのも「株主の醍醐味だよね」(画像は本人のツイッターより、2021年6月17日)

――具体的にはどんな企業が当てはまりますか?

配当太郎:基本的に個別株の推奨はしないのですが、たとえば今はネット社会でみんながスマホを使ってますよね。あなたが使っていて、みんなも使っている。そんな商品やサービスを扱う企業は有望で、通信セクターのNTT、KDDI、ソフトバンクはそれに当てはまります。「不景気が来たのでスマホを使うのは止めよう」とはなりませんよね。

 しかもこれらの企業は次の成長の柱として、スマホ決済やポイント投資、証券会社買収と、金融分野に手を出していて、稼ぐ基盤を持ちつつ、次なる産業への投資も行っています。

 ほかには商社も資源価格の上昇で儲かってます。まさに今が稼ぎ時なのですが、将来、価格が天井をつけ、下落に転じれば減損になることもあり得ます。そこで減配しないかどうかで、商社の底力が試されることになるので、注目しています。

20代は時間の複利の恩恵を受けよ

――「bizSPA!」読者の20代会社員へ資産形成のアドバイスをお願いします。

配当太郎:「今すぐ投資をはじめるべし」と言いたいです。会社員は、定収により身分が保証されており、ある程度のリスクは取りやすいです。なので20代のうちに積極的に投資して自分に合う投資スタイルを見つけるのがよいと思います。配当金投資だけでなく、インデックス投資やデイトレードと、数多ある投資手法から早い段階で自分に合うものを見つけます。

 そこから、1000万円程度の資産規模になるまではガンガン投資すべきです。毎年100万円程度投資に回すことができれば、20代のうちに1000万円の資産を築くのは難しいことではありません。若いからこそ、時間軸の複利効果を最大限に活用してほしいです。

 大事なのは「着実に投資に回している」という実績で、累積1000万円を投資に回した人は、相場で1000万円を作った人よりも優秀です。なぜならば、将来リーマンショックのような出来事が起きたときに、過去の入金実績を踏まえれば、安いところを買い続けることができるからです。一方で「仮想通貨のトレードで1億円儲けました」というのは、再現性が乏しいのです。

――最後に、配当太郎さんの今後について教えて下さい。

配当太郎:最近、大学を卒業したばかりの若い女性が投資詐欺を苦に自殺したニュースがありました。「絶対に儲かる」「確実に儲かる」「月利○%」といった表現をしている投資案件は、かなりの高確率で詐欺だと思ってください。日本人はまだまだ金融リテラシーが低いので、今後も皆さんの金融リテラシー向上に役立つような発信を続けていきたいです。

<取材・文/栗林篤>

元IT企業のサラリーマン。株主優待と家賃収入で細々と暮らすフリーライター。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』がある

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