78歳スーパーボランティア、『情熱大陸』での初告白にネットが騒然
アスリートや俳優など、各界の著名人の活躍を紹介している『情熱大陸』(TBS系)。
今夜は“神”と呼ばれるスーパーボランティア尾畠さん。この夏、一躍有名人になった78歳。ちなみに携帯電話は持たない主義。目撃情報を頼りに居場所を探すことから取材がはじまりまして…(笑)知れば知るほど魅力的なかたでした。今夜11時から #情熱大陸 #ボランティア #尾畠春夫 #mbs #tbs pic.twitter.com/l3oL1nfGrP
— 情熱大陸 (@jounetsu) 2018年9月23日
その番組に一般人が出演し、「神回」だと話題になりました。その一般人とは尾畠春夫さん。山口県で行方不明になった2歳の男児をすぐに発見したことで有名になったボランティア活動家です。
9月23日放送の『情熱大陸』では尾畠さんの活動や考え方が紹介され、称賛の声が集まりました。
自己責任、自己完結を信条に
番組では、西日本豪雨災害で被害の大きかった広島県呉市天応地区にてボランティア活動に従事している尾畠さんの様子が取材されました。
被災者にできるだけ迷惑を掛けないように「自己責任、自己完結」を信条としている尾畠さんは、食料などの物資でいっぱいになった軽のワゴン車で寝泊まりをしています。
また、石混じりの重い土砂をシャベルと一輪車で積み込む手さばきは、とても79歳のそれとは見えません。
さらに、足場の悪い砂地に廃材を置いて、即席の足場を作ったりするなどの経験に裏打ちされた知恵を発揮します。それだけでなく、被災者が不安にならないように、常に言動や行動に注意を払っている様子も紹介されました。
ボランティアの活動を続ける理由
第2次世界大戦の最中の1939年、尾畠さんは大分県に生まれます。
小学校5年生の時に母親が亡くなった後、農家に奉公に出され、中学校にはほとんど通うことができなかったくらい働いたそうです。
卒業後は、鮮魚店の見習いとして、別府、下関、神戸で10年間を過ごし、20代後半には自分の店を持つまでになりました。65歳で店を閉め、それ以降は各地のボランティアに参加する生活を送っています。
番組のインタビューの中で、尾畠さんは母親について問われると、「おふくろから、頭撫でてほしいわと思うわ」と答えました。続けて、ボランティアの活動も母親は必ず見てくれていると言います。
「いつか(自分が)逝ったときに……おふくろから思いっきり……もう……背中の骨が折れるくらい……胸の肋骨が折れるくらい抱きしめてもらいたいね……」と涙ながらに番組内で心中を初告白しました。