初対面の緊張をやわらげるには?スマホでできる“緩和”の手段
A:会う直前に、好きなものの写真を3秒間見る!
自分を大きく見せず、武装しないこと。それが、相手に良い印象を与える上で、非常に重要になってきます。また、緊張で頭がパニックになったときの鉄則は「自分以外のものに意識を向けること」です。緊張してどもってしまう。妙に汗が出てしまう。顔が赤くなってしまう。
そんなときは、自分から意識をそらすために、風の音や車の音、コピー機の音など、他のものに意識を向けてください。自分以外の存在に意識をそらすことで、緊張した気分を少しリセットできるはずです。そして、ぜひ覚えておいてほしいのが、初対面の人に会って緊張しているのは自分だけではないということ。
初対面の人と会うときは、どんな人であっても、必ず緊張します。自分が緊張しているということは、相手も同様に緊張しているのです。相手がいかに緊張していなさそうに見えたとしても、内心では「相手の人も緊張しているのだ」と思うと、少しは気が楽になるのではないでしょうか?
親しみを込めたタメ口がNGになる場合も
いまはすごく緊張していたとしても、場数を踏んで、そのシチュエーションに慣れれば慣れるほどに人は緊張しなくなります。いまは緊張感に悩まされたとしても、その緊張感がずっと続くわけではありません。いま抱いている緊張は、いずれ「自分が緊張しなくなるための修業」だと受け入れてしまいましょう。
なお、年下や役職などの立場が下の人に初めて会うときに注意してほしいのが、相手と距離感を詰めたいからといって、初対面から敬語を使わず「タメ口」を使ったり、「つまりそれってこういうことですよね?」と相手の会話を途中で遮ったりすることです。
親しみを込めてタメ口を使いたくなるかもしれませんが、人によって「どんな言葉や態度を失礼と感じるか」の感覚は違います。よく知らない相手から急に距離を詰められると、不快に感じる人も少なくありません。初対面は、相手との距離感を探る大事なタイミング。だからこそ、初対面ではできるだけ敬語を使うほうが安全です。
<TEXT/公認心理師・産業カウンセラー 大野萌子>