興味のない会議で集中力をキープするには?10分に1回の発言で驚きの効果が
一度作業から離れたら集中が切れる?
デスクワークをしている人ならば、スクワットや運動、散歩など、身体を動かしてみる。身体を使う単純作業をしている人ならば、音楽を聴いたり、景色を眺めたりしてみるのもいいでしょう。
「一度、作業から離れると、頭のモードがきりかわってしまうのでは?」と心配になるかもしれませんが、脳は一度始めたタスクが解決されない限りは、無意識のうちにずっとその後も働き続けます。そして、仕事から離れている間に、頭の中が整理され、再び仕事に戻ったときに集中力が高まります。そして、大人数で一緒に作業をする場合、注意したいのが声のトーンです。
みんなの気持ちを盛りあげようと、ついつい声を張ったり、トーンが高くなったりしがちですが、できるだけ会話をするときは低いトーンのほうがおすすめです。なぜなら、高い声よりも低い声のほうが聞き取りやすく、すっと相手の頭に入ってくれるからです。心理カウンセリングなどでも、クライエントにはちょっと低めの声で伝えたほうが、相手にすんなりと受け入れてもらえます。
チームワークが必要なときほど、ぜひ声のトーンに注目してみてくださいね。そのほか、バックミュージックなどを取り入れる際は、激しい曲よりは落ち着いた曲のほうが、単純作業の際は集中力をあげてくれます。
case 2:興味のない打ち合わせ・会議のとき
打ち合わせなどで、集中力をあげる際の大切なポイント。それは、終わる時間を決めておくことです。終わる時間が見えない打ち合わせは、いつまでも延々と続くことが多いため、やる気がなくなり、当然集中力もそがれてしまいます。反対に時間が決まっていれば、「終わりの時間までに集中して終わらせよう!」と努力するので集中力がアップします。
だから、終わる時間をきちんと決めて、その時間で終わるように、確認事項や打ち合わせの段取りを決めておけば集中力は下がらなくなります。しかし、打ち合わせの相手が上司や取引先だった場合、自分からは時間や段取りについて、なかなか切り出しにくいものです。
打ち合わせの予定が組まれた時点で、「打ち合わせがあるので、11時までには一度切りあげさせてください」「客先で15時に約束があるため、14時には会社を出ます」などと予防線をはっておきましょう。時間の枠は事前に伝えておかないと、「後からそんなことを言うのは失礼だ」と怒り出す人もいます。だからこそ、できるだけ早い段階で、打ち合わせをする時間の枠をしっかりと明示しておきましょう。