初心者が犯しがちな「投資の注意点」3つ。円安時代で狙うべき投資先も
値動きが激しい銘柄は避けるべき
反対に、避けたほうがいいものは何だろうか。
「値動きの激しい資産は、本業が手につかなくなるのでおすすめしません。個別株(個別の銘柄に投資する方法)には、株価のバリュエーション(企業価値評価)を判断する尺度がいくつかありますが、商品などは適正価格が計る尺度がありません。
例えばWTI原油(西テキサス地方の中質原油のこと。米国の代表的な原油の先物商品)価格はコロナショックではマイナス40ドルまで下がりましたが、たった2年たった後に130ドルにもなりました。このように現在の価格が割高なのか判断が難しい資産への投資はある程度の勉強が必要です。また暗号資産も値動きが激しく、適正価格がわかりにくいので初心者向きではありません」
税金を支払えなくなるケースも
大橋氏は、初心者が犯しがちな注意点を大きく3つに分けて紹介してくれた。まず、利益を手にした際の税金についてだ。
「株、FX、暗号資産など、投資対象によって税制が異なる点には注意すべきです。ビットコインなど暗号資産投資で大きな利益を手にした場合、支払う税金の額も大きくなります。その後の値動きによっては確定した税金を支払えなくなるケースも。
株式の場合、利益に対してかかる税金は所得税と住民税をあわせて約20%ですが、暗号資産で発生した利益は雑所得として課税され、税率は最高55%にもなります。これらをよく理解した上での取引することを忘れずにいてください」