北朝鮮からポーランドへ送られた子供たちの真実…注目の韓国人監督を取材
「ポーランドの先生たちは希望のサンプル」
――今、ロシアとウクライナの問題があり、世界は有事にあります。この世界状勢の中で本作がどんな意味を持っていると思いますか?
チュ監督:戦争の歴史は、改善されなければいけませんし、二度と起こらないようにしなければなりません。しかし私は希望的なことを考えてはいません。戦争は起こるだろうし、歴史は繰り返されるものです。それは人間の欲や本能が関係しています。
戦争が起こったときに、そのあとどうするのかが大事だと思うんです。その意味でポーランドの先生たちは“希望のサンプル”になると思うんです。悲劇が繰り返されたあと、ポーランドの先生たちのように、家族のように抱きしめてあげられる存在を伝えることに、この映画の意味があると考えています。
――撮影予定だという劇映画を楽しみにしています!
チュ監督:ありがとうございます。
<取材・文/加賀谷健>