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北朝鮮からポーランドへ送られた子供たちの真実…注目の韓国人監督を取材

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「ポーランドの先生たちは希望のサンプル」

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――今、ロシアとウクライナの問題があり、世界は有事にあります。この世界状勢の中で本作がどんな意味を持っていると思いますか?

チュ監督:戦争の歴史は、改善されなければいけませんし、二度と起こらないようにしなければなりません。しかし私は希望的なことを考えてはいません。戦争は起こるだろうし、歴史は繰り返されるものです。それは人間の欲や本能が関係しています。

 戦争が起こったときに、そのあとどうするのかが大事だと思うんです。その意味でポーランドの先生たちは“希望のサンプル”になると思うんです。悲劇が繰り返されたあと、ポーランドの先生たちのように、家族のように抱きしめてあげられる存在を伝えることに、この映画の意味があると考えています。

――撮影予定だという劇映画を楽しみにしています!

チュ監督:ありがとうございます。

<取材・文/加賀谷健>

音楽プロダクションで企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆している。
ジャンルを問わない雑食性を活かして「BANGER!!!」や「映画board」他寄稿中。日本大学映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu

【公開情報】
ポーランドへ行った子どもたち』6月18日よりポレポレ東中野ほか全国順次公開
配給:太秦
©2016. The Children Gone To Poland.

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