高額な仕送りを求める「毒祖母」から脱却!苦しんだ20年を孫娘が明かす
荷物を実家から持ち運び出すときにも…
「リビング以外のエアコンは持って行ってもいいと言っていたのに、翌日には祖母が『私は、そんなことは言っていない。そんなことを言うなら、お母さんの会社に電話する!』と、非常識なことを言いはじめたのです」
母に迷惑がかかるのを恐れて、エアコンはあきらめたという塩田さん。けれど、これだけではありません。家を出た後も置くスペースがないからと母のクローゼットに片付けてあった実家の布団や毛布の処分を押し付けられ、あきらかにゴミが詰まったカゴを無理に渡されたりもしたのだとか。
「黄ばんだ歯ブラシや紙クズのようなもの、どう見てもゴミ。しかも私たちが最後の荷物を実家から運び出していると、祖母が“自身の死”をチラつかせるなど悪質極まりないです。でも、最後まで幻滅させてくれたお陰で罪悪感なく引っ越しできました」
塩田さんは「人が多いところが苦手なのを克服して、正社員になるために頑張ります。そして、母にラクをさせてあげたいです」と語ります。周囲の人間に悪影響を与える毒親や毒祖母との距離をとることが、明るい未来への近道かもしれません。
<取材・文/山内良子>