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高額な仕送りを求める「毒祖母」から脱却!苦しんだ20年を孫娘が明かす

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叔父の関係には無関心の祖母

 そんなときも、祖母は叔父と塩田さんの前にお茶を置いただけで立ち去るなど、見て見ぬフリ。同居しているときには、ビクビクしながら過ごすこともあったのだとか。別居してからも塩田さんは、ときどき顔を見せた叔父の理不尽な暴言や暴力に悩まされます。

「ツラかったのは、それだけではありません。小学校の低学年のときに祖母から『あんたの母親は……』と、ことあるごとに悪口を聞かされました。でも母のことを想うと、祖母に言われた内容を伝えることもできず、ただただ母が気の毒でした」

 しかし、思春期になると、塩田さんは面と向かって祖母の理不尽に言い返すように。弱いと思われたらダメだと恐怖心を抱えながらの抵抗でしたが、祖母の怒りはヒートアップし「出て行け!」などとますます強くあたられるようになってしまいます。

母親と娘で家を出る決意をする

「高校では人間関係でいろいろとあり、人が多いところが苦手になって別の学校に編入。高校卒業後はアルバイトを頑張って月々5万円入れていましたが、祖母には『お金がないのは、あんたらのせい』と言われて続けていました」

 そしてついに、実家を出る決意をする出来事が起こります。久しぶりに顔を出した叔父がふとしたことで機嫌を損ね、暴言を吐きながら塩田さんを叩いたのです。叔父の暴言や暴力がトラウマになっていた塩田さんは、泣いてしまいます。

「でも近くにいた祖母はニヤニヤと笑って、『冗談でやってるのに、そんな怖がらなくても……』と言ったのです。その様子を母が目撃し、『こんな家、出て行こう。私は、香織を守る』と言ってくれました。その母の言葉に、私はとても救われたのです」

毒親

塩田さんの新居に持ち込まれた荷物

 そしてこれまでの祖母ことをすべて話し、母と実家を出る準備をはじめたのでした。けれど、いままで実家にお金を入れていたため金欠状態だった塩田さんが、「エアコンを持って行きたい」と交渉したときも耳を疑う出来事が……。

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