高額な仕送りを求める「毒祖母」から脱却!苦しんだ20年を孫娘が明かす
最近では、「毒親」ならぬ「毒祖母」に悩まされる若い世代も増えているようです。その多くが「過干渉」のようですが、理不尽な暴言や嘲笑を受けるケースもあります。そういったケースでは、自分の親をかばおうと助けを求められず苦しみ続けることもあるようです。
今回話を聞かせてくれた塩田香織さん(仮名・20歳)は、若いときに離婚経験があり、現在はシングルの祖母と、祖母の実娘であり塩田さんを産んだ母との3人暮らし。塩田さんの母は、塩田さんが小さい頃に離婚し、その後はシングルマザーです。
祖母との関係に悩む母親と娘
厚生労働省による令和2年(2020年)4月の調査によれば、ひとり親家庭は全国に約140万世帯あり、約87%が母子家庭となっています。そして母子家庭の平均年収は243万円。先進国のなかで、相対貧困率は最悪水準にあります。塩田さんは当時の家庭環境を次のように語ります。
「母は、アルバイトができる高校の頃からずっと家にお金を入れていました。そして、私が夜泣きをしていたぐらいに離婚して実家に戻ってからは、働いて稼いだ給料のほぼ全額を祖母に渡しています」
そういった事情もあり、塩田さんも母も常に金欠状態。欲しいものを我慢するのはもちろん、友人とのランチや遊びも控えてきました。その背景には、祖母の持ち家で生活し、夜泣きなどで手がかかる頃に塩田さんの育児をサポートしてくれた感謝の気持ちがありました。
月20万円の仕送りも「足りない」と言われる
「でも祖母は『こんな給料では足りない。足りないからいつも年金から補填している』と言っていました。でも、母は月々15万円以上、私も月々5万円ぐらいは渡していたので足りないはずはないと思います」
祖母は二言目には「どれだけしてもらっても、あんたらは女だから後継ぎにはならない」と言うばかり。また祖母は、実家にお金は入れないのに困ったときには祖母にお金を無心する、塩田さんの母の弟(以下、叔父)が結婚して産んだ長男に期待をかけていたようです。
「叔父は、いまは別居で月数回しか顔を見せませんが、私が小学5年生ぐらいのときに約1年弱いっしょに住んでいた時期がありました。酒癖が悪く、怒鳴ったり、テーブルや近くにあるモノに当たったりする人物で、叩かれて泣いたことも、何度もあります」