「住みたい街」で大宮が躍進。交通・食事の魅力を地元不動産店に聞く
安価での居住と利便性を実現
わずか数十分の通勤でも朝となればツラいもの。そんな時に座って出勤できるのは確かにありがたい。さらに小林さんは浦和を上回るポイントを力説。
「大宮駅は新幹線が停まるという点も大きいと思います。そのおかげで、東北や北陸へも1本で行けますからね」
確かに、自宅の最寄駅から東北や北陸へ直行できるのは出張や旅行の機動力として、メリットが大きい。都内でそれを実現しようとすれば、東京駅や上野駅などの近くに住むことになり、高額な家賃を覚悟する必要があるが、大宮は安価での居住と利便性を実現しているといえるだろう。
大宮グルメは地域密着型
街の魅力を語るのに欠かせないグルメだ。しかし、「大宮名物」と言われても浮かんでくるものがない。かつて鉄道の町であった大宮ではその周辺で働いていた鉄道員や工場員がナポリタンをよく食べていたという。そうした由来から最近では「大宮ナポリタン」をご当地グルメとして押し出しているようだ。しかし、さらにローカルなグルメに、小林さんは1軒の弁当店の名前を挙げる。
「大宮駅東口からすぐの一番街というところにある『デリカチャオ』が美味しいです。特にオススメは『梅じそ巻き&唐揚げ弁当』(600円)で、大きくて美味しい唐揚げのほかに豚肉と梅じそを巻いたフライも入っているのでさっぱり感もあります。大宮にはお笑いの劇場もあるんですが、そこに出ている芸人さんもよく食べるみたいですよ」
観光などで大宮に出かけて食べるというよりは、まさに地元の人々に愛され「暮らしの中」にある弁当のようだ。