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5度の転職で年収1500万円!“転職のプロ”が教える、企業に刺さる「職務経歴書」の書き方

学び

小売店への営業経験がまったくなかった僕は…

年収

 僕は小売店への営業経験がまったくありませんでしたが「レガシーな領域における営業経験」は共通なのではないか、と気がつきました。

 リクルートの採用広告が「紙からウェブ」に切り替わるタイミングの営業経験は、転職先の「紙チラシをウェブクーポンに変える」という点に似ているため、自分の経験を活かせるのではないかと考えたわけです。

 そこで、職務経歴書に「紙からウェブへと切り替わる際に苦労した営業経験」や「切り替わる際に起こったクライアントとのコミュニケーションで気をつけていたこと」などを中心に書きました。結果、「新しいサービスに拒絶反応を示す顧客に対して、しっかりと対応できる経験のある営業マン」として内定をいただき、営業部のマネジャーとして働けたわけです(この企業は現在、楽天に買収されています)。

 このように、現職と転職先の仕事の共通点や類似点を見つけ「うちの職場でも活躍してくれそうだ」と相手を納得させることで、内定に結びつけることができます。自分が働いている姿を「映像レベル」で想像すれば、おのずと「今の仕事との共通点」が見えてくるはずなので、自分が働く姿を想像できるのもポイントです。

<TEXT/moto株式会社代表取締役 moto>

1987年生まれ。新卒で地方ホームセンターへ入社後、株式会社リクルートや株式会社スポットライト (現:楽天ペイメント株式会社)など7社へ転職し、営業部長や事業責任者を務める。自身の転職経験を元にした個人メディア「転職アンテナ」を上場企業へ7億円で売却し、現在は会社を経営している。デビュー作『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』(扶桑社)はベストセラーになり、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2020」にもノミネートされた。最新刊『WORK 価値ある人材こそ生き残る』(日経BP)も発売中。Twitter:@moto_recruit

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