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5度の転職で年収1500万円!“転職のプロ”が教える、企業に刺さる「職務経歴書」の書き方

学び

 新年度が始まり、転職や副業解禁のニュースを耳にするたび、心がざわつく人もいるだろう。より高い給与、よりよい待遇を求めるのは、誰しもに当てはまることだ

仕事

※画像はイメージです(以下同じ)

 年収240万円の地方ホームセンター勤務から、5回の転職で本業の年収を1500万円に増やしたmotoさん@moto_recruit)。副業の4000万円と併せて、32歳時点で年収5500万円を稼ぎ、「次世代型サラリーマン」のモデルケースとして大いに注目を集めた。

 今回は、企業に刺さる「戦略的職務経歴書」について、ベストセラーになった初の著書『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』より紹介したい(以下、同書より一部編集の上抜粋)。

企業に刺さる「戦略的職務経歴書」の書き方

 転職を成功させるためには書類選考で提出する「職務経歴書」も重要です。ここでは、僕が実際に書いた職務経歴書を例にしながら、書き方のポイントをご紹介します。

 まず、職務経歴書を書く前に、転職活動についての考えを整理しておきます。転職活動や就職活動は「自分という“商品”を企業に売り込む営業活動」です。これまでに積み上げてきた“自分の経験やスキル”を商品にして「どんなことができるのか」「どう役立つか」「値段はいくらなのか」という“自分の営業”を展開していくのが基本です。

「御社のサービスに魅力を感じて」とか、「優秀な人が多いので」という自分がその企業に入りたい理由を伝えるよりも「自分を雇うことのメリット」を伝えたほうが、採用する側の納得度も高まります。

相手の「ニーズ」を把握する

転職と副業のかけ算

moto『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』(扶桑社)

 また、「自分を雇うメリット」が相手のニーズと合致していれば、採用される確度はさらに高くなります。転職も営業も「自分のスゴイところ」を推すのではなく「相手が求めていることに対して、自分ができること」を伝えるのが基本です。すなわち、相手のニーズを把握し、それを満たした職務経歴書を作ることです。

 職務経歴書に内容を書くうえで、大切な視点はいくつかありますが、はじめに、相手の採用ニーズを把握します。相手のニーズは、転職サイトや企業ホームページの「求人要項」にある「仕事内容」「求める人物像」「必要な能力・スキル」に記載されています。例えば、次のような内容です。

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必要な能力・スキル
【必須(MUST)】

・販売戦略を立て、3人以上のチームで実行したことがある方
・目標に対しKPIを設定し、定量的に営業目標を管理した経験がある方
・販売方法やチャネルを自ら考え、実績を出した経験のある方
【歓迎(WANT)】
・チームマネジメント経験
・プレイングマネジャー経験
・営業の経験が3年以上あり、ゼロから営業チームの立ち上げを行った経験
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 これだけで十分ですが、「同じ求人が載っている他の転職サイト」も見ておくといいでしょう。僕の経験上、リクナビネクスト、マイナビ転職、Green、en転職は、サイトごとに表示している「求人項目」が異なるので、ひとつの求人には記載されていない「求められる能力やスキル」を知ることができます。

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