どうでもいいLINEと電話が鳴り止まない。26歳女性が同僚と距離を置いた“納得の理由”
最初は「いい人」だと思ってお付き合いしていても、だんだんと粗が見えてしまうこともあるかもしれません。その粗が許容範囲を超えてしまうと、ほかの部分ではカバーしきれず、距離を置くことになってしまうことも少なくないようです。
新卒入社した会社で人間関係がうまくいかずに退職した濱本みゆきさん(仮名・26歳)。不安を抱えて転職したいまの会社ですが、同じ部署で席が隣の紗羅さん(仮名・26歳)が気さくに話しかけてくれたおかげで、自然と職場に馴染むことができたと言います。
同い年の同僚女子と仲良しに
「社内の女性は、経理担当の私と紗羅、そしてお局さんの3人でした。そんなこともあって紗羅は、私の入社をすごく喜んでくれたんです。会社では先輩・後輩でしたが、同い年ということもあって、すぐに『みゆき』『紗羅』と呼び合う仲になりました」
紗羅さんは明るくて愛想もよく、男性社員からも人気。でもそんなことを鼻にかける様子もなく、いつも濱本さんに花を持たせてくれたのだとか。会話を振ってくれたり、話題の中心に濱本さんを誘導してくれたりしたことで、社内にも居場所ができたのです。
「紗羅には、いまでもとても感謝しています。でもだんだんと、このまま友達付き合いを続けるのは難しいと思うようになりました。向こうは、まったく悪気はないのです。それに、どうして私が嘘までついて距離を置いているのか、いまもわかっていないはずです」
夜遅くまでLINEや電話がかかってくる
濱本さんが紗羅さんの行動に違和感を覚えるようになったのは、電話やLINEの頻度が徐々に増え、夜遅くの22時以降や休日の早朝8時前後にも多くなっていった頃からです。また、LINEよりも電話のほうが多かったため、無視しづらかったのでした。
「でも、内容はといえば『アイドルの〇〇がイケメンすぎる』とか『私、今度、行動心理学の資格を取ってみようと思うんだけど、いっしょにどう? さっき動画配信で映画見て感動しちゃって』とか、別にいつでも話せるようなことです」
でも紗羅さんは、ヤル気やテンションがアップするたびに、そのときの感情を伝えたいらしく濱本さんに連絡してきます。紗羅さんのことは好きだけれど、仕事から戻っての貴重なプライベートタイムや休日午前中のだらだらタイムを邪魔されたくないと決意。
「夜遅くや休日早くの電話には出ないようにしようと心がけました。でも、何度も着信音が鳴るし、LINEにも『どうしても聞いてほしい話がある』『LINE見たら、電話ちょうだい』とメッセージの嵐。結局は私のほうが根負けして、出てしまうという繰り返しでした」