「半額だったから」と姑が持ってくる“大量のモノ”が迷惑すぎる。夫が頼もしく見えた
もらい物で冷蔵庫もパンパンになって
半額の牛乳にバター、豆腐、納豆などなど。しかも賞味期限が当日や翌日のものばかりが、3つも、4つも大量に届けられます。日野さんにはまだ子供もおらず、慎吾さんと2人暮らし。そんなにたくさん持って来られても、正直困ってしまいます。
「あんまりたくさん持って来てもらっても保管するスペースがないとやんわり伝えても、義母さんは、『冷凍しとけば平気よ』と取り合ってくれません。でも冷凍庫の中には、慎吾さんと私が職場へ持って行く弁当用の冷凍食品や作り置きおかずでいっぱいだったのです」
姑が買って来てくれたということもあり、捨てることもできず冷蔵庫で仮保管し、冷凍庫に空きができると詰め込むということをしばらく繰り返します。それでもやはり、冷凍庫に移し替える前に賞味期限が切れてしまうことも多く、困り果てることに。
「いつの間にか冷蔵庫も冷凍庫もパンパンになって、収納ができなくなってしまったのです。義母さんからもらったものを捨てるというのも忍びなく夫に相談したところ、『冷蔵庫を開けないから、全然知らなかった。気づかずにゴメン』と、謝罪がありました」
夫が頼もしく思えた瞬間
このあと姑に連絡を取った慎吾さんですが、やみくもに「半額商品は二度と持って来ないでほしい」と伝えたわけではありません。「姑に悪気がないこと」や「半額商品を買うのが姑の唯一の楽しみだということ」も含めて、事前に2人で話し合っていたからです。
「夫は、義母さんに『冷凍庫には、お弁当用の冷凍食品や作り置きしてあるおかずが大量に入っているので、いろいろ持って来てくれるのは嬉しいけど、賞味期限間近のモノは1つだけにしてほしい』と、やんわりと話してくれました。夫が頼もしく見えた瞬間です」
その後、姑は約束を守るだけでなく、お弁当用冷凍食品もちょくちょく買って来てくれるようになり、家計も助かっているのだとか。また、慎吾さんとの仲も一層深まったとのことです。迷惑だと感じたら、相手の状況を考慮しながら伝えてみることも必要かもしれませんね。
<TEXT/山内良子 イラスト/本田しずまる(@hondashizumaru)>
-[私の周りの迷惑な人]-