相手に強い印象に残す「褒め方」のポイント。 脳は「仲が良いはずだ」と誤解
褒めるときは相手の印象に残す
人を褒める際にもコツがあります。多くの人は誰が見ても褒めるポイントだとわかるところ、つまり、他の人も同様に褒めているであろうところを褒めがちです。好きな人に好かれたいのなら、相手が褒められたことのないポイントを褒めることによって、その褒め言葉を際立たせ、印象に残す必要があります。
イケメンや美人を褒める時に「かっこいい」「可愛い」「スタイルがいい」などと、見た目を褒めていませんか? いつも褒められている部分を褒められても、脳は「よく聞く言葉」だと潜在的に判断をするので、相手の印象に深く残りません。
褒められ慣れていない部分を褒められると、相手の脳はその言葉に慣れていないので、一度その言葉の意味を自分の中に取り込んで理解しようとします。そして、自分の中に取り込むことで、しっかりと印象に残るのです。
褒め言葉を相手の脳内で反芻させられる
また、相手が自身しか知らないと信じ込んでいる褒めポイントだった場合、「この人は私のことをよく知ってくれている」と感じ、強い親近感を覚えます。逆に相手が思ってもいないポイントを褒めたとしても、「本当にそうなのかな?」「私にはそういう魅力もあるのかな?」などと考えさせ、褒め言葉を相手の脳内で反芻させられるという大きな利点があります。
頭が良くないと自称する人に「実はめっちゃ頭良いでしょ? 話してて頭の回転が速いのがわかる」と褒めると、同じことを言う人が他にいないので差別化できます。また、相手が一般的に思われている性格の逆について「クールに見えるけど、意外と人を喜ばせるの好きだよね。ちょくちょく褒めてくれるし」などと褒めるのも効果的です。
人間はどんな性格でも部分的には当てはまるので、みんなが気づかないような部分まで気づいてくれていると認識してしまいます。職場の先輩や上司を褒めるときに、ぜひ活用してみてください。
<TEXT/脳ハック系YouTuber 世良サトシ>