相手の言動にイライラする本当の理由とは?本質は「自分の感情」にある
ネガティブな感情を持つのはなぜか?
人間関係において、誰かにネガティブな感情が湧くのは、その相手に何かを期待しているからです。その不安や不満は、「相手がこうしてくれなかったらどうしよう」ということと、「こんなことをされたらどうしよう」の2つからきます。
たとえば、パートナーには「自分だけを見ていてほしい」と思っているのに、相手がいろんな異性に目移りするタイプだったら、自分を捨てていくかもしれないという不安がつきまといます。
これは、仕事関係でも同じです。上司はこうあるべき、部下ならこうするべき、取引先は……、お客さんは……という期待があるからこそ、裏切られると腹が立ったり、延々とクレームをつけたり、厳しく叱ったりするのです。ですから、なぜ相手に対して、こんなにネガティブな感情を持つんだろうと思ったら、まずは、自分がどういう期待をしているのかを自覚することです。
相手に「どんなことを期待」しているのか
あなたは、一緒に仕事をしている人、家族、パートナーに対して、どんなことを期待していますか? 夫ならこうすべき、妻ならこうすべき。父親なら、母親なら、子どもなら……。気づいていないかもしれませんが、大きな期待を寄せるのは、遠い関係の人ではなく夫婦や家族といった身近な関係です。
そして、期待されているほうは無意識のうちに、それに応えようとします。だから、期待されればされるほど窮屈になり、相手との関係が重たくなってしまうのです。
逆に、あなた自身が、「こうするべきではない」と思うのは何ですか? あなたのなかで、こうするべきでないと考えていることをする人には、抵抗感があるはずです。その人には、批判的になったり、許せないという気持ちが出てくるかもしれません。その思いが、あなたを縛ることになります。それが社会的にどうかはともかく、あなたのなかにある固定観念を見ていきましょう。