相手の言動にイライラする本当の理由とは?本質は「自分の感情」にある
人間関係の悩みがあるとき、多くの人は相手に問題がある、自分と相手との相性が悪いと考えがちです。でも、人間関係を通してあなたが傷ついたり、不快な思いをしたりしたことは、あなた自身が抱えているネガティブな感情や相手への期待から来るものだと気づいているでしょうか?
これまで人間関係を自分に活かすヒントについて伝えてきた連載の3回目は、人間関係を通して自分自身の本当の感情を見つめる方法を作家・経営コンサルタントの本田健氏の著書『本田健の人生を変える1分間コーチング』(だいわ文庫)からお伝えします。きっと、あなたの信用につながる人間関係を築けるようになるはずです(以下、同書を一部編集の上、抜粋)。
相手の言動にイライラする本当の理由とは?
人間関係の問題について考えるとき、ほとんどの人が、問題は相手の側にあると捉えています。でも、人間関係の本質は、あなた自身との関係にあります。
誰かの言動をきっかけに、あなたがイライラしたり、悲しくなったり、絶望したら、その相手が、あなたをネガティブな気分にしたような気がするでしょう。でも、それらの感情は、相手の言動以前に、もともとあなた自身の内側にあったもの。相手はただあなたに「こんなネガティブな感情があるよ」と、教えてくれただけです。
たとえば、「あなたはいい加減ですね」と言われたとき、傷ついたり、ショックを受けるかもしれません。でも、もともと、自分がそういうダメな人間だと思っていなかったら、変なことを言うな、とサラッと受け流せるはずです。
自分の感情に責任を持つようにする
もし、あなたがやせているのに、「太ってますね」と言われたら、そのコメントはサラッと受け流せるでしょう。でも、あなたが太っていたとしたら、そう言われて傷つくかもしれません。自分自身が溜め込んできた感情に気づいて、向き合っていくほど、傷つくことは少なくなります。そして、相手ともズレの少ない関係を築けるようになります。
なかには、「自分が何を感じるかは、自分次第? そんなこと言われても、受けとめきれない」と感じる人もいるかもしれません。でも、自分次第だからこそ、まわりに振り回されることなく、自分の人生を生きることができるのです。
すぐにこのことを受け入れるのは難しいかもしれませんが、できる範囲でいいので、自分の感情に責任を持つようにしてみてください。具体的には、誰かにイライラしたら、本当は自分もその人と同じような気持ちを抱えていないか、チェックする習慣を持ちましょう。誰かに認めてもらいたいと思ったら、まずは自分で自分を認めるのです。自分の気持ちに素直になり、自分自身に寄り添ってください。