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資生堂、SNSに続々登場「社員インフルエンサー」。赤裸々な投稿もするワケは

ビジネス

「ならではのスタイル」で差別化を図る

「あとは『バレないメイク』『男性にオススメ』『花粉対策』など、コンセプトを決めてそれぞれに適した商品を紹介しています。サイトに載っている情報だけでなく、自分自身が生活する上での体感や時期に合わせて商品を紹介しています

 コンセプトを持たせることで、他のビューティーコンサルタントとの差別化も図れるので、自分ならではのスタイルを心がけることを意識しますね。最近だと、ビューティーコンサルタントの中で自分だけをフォローしてくれる方も増えているので、やりがいを感じます

 資生堂でビューティコンサルタントを統括する河原由香理氏によれば、以前に比べて、ユーザーの趣向やスタイルは多様化の傾向にあるそうです。パーソナルカラー診断をはじめ、肌色や顔の形ごとに適したコスメを探したり、自分と外見の似たビューティーコンサルタントを参考にするユーザーも多いといいます。

オンラインでの発信ならではのメリットも

資生堂

資生堂 Interior of Shiseido Ginza Tokyo store © David Bokuchava | Dreamstime.com

 こうした背景からも、個々のビューティーコンサルタントがSNSを通じて商品、美容、ブランド情報をパーソナライズして伝えることは、時代に適した販促方法と言えるかもしれません。山口さんは「今後も様々なパターンのメンズメイクを発信していきたい。フォロワーの需要をくみ取りながら、コンテンツを提供していきたい」と語りました。

 デジタルを通したコミュニケーションは、実際にコスメを体感できないデメリットがありますが、メリットも多くあります。ビューティーコンサルタントがたくさんいることで自分と肌質や顔の形が似ている人を見つけられたり、アーカイブで何度もメイクのやり方やコスメの魅力を確認できます。

 計46名のビューティーコンサルタントが自分なりの情報を提供してくれることで、より情報が得られやすくなり、購入前の不安を解消してくれるはずです。

<取材・文/佐藤隼秀 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>>

【秀@資生堂】
Twitter:@shu_shiseido
Instagram:@shu_shiseido

1995年生まれ。大学卒業後、競馬会社の編集部に半年ほど勤め、その後フリーランスに。趣味は飲み歩き・散歩・読書・競馬

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