資生堂、SNSに続々登場「社員インフルエンサー」。赤裸々な投稿もするワケは
過去の自分を赤裸々に投稿したのは…
過去の自分の写真を投稿することで、メイクを始めようとする男性ユーザーにエールを送ったのです。過去と現在の自分をビフォーアフターのように見せることで、男性でもメイクで劇的に変わることを実証し、ユーザーの興味を引くことに成功しました。
「ビフォーアフターの投稿は、これまでの投稿で1番反響が大きかったです。メイクをした画像なら他のメンバーも投稿していますし、商品情報はサイトを見ればわかるので、自分だけにしかできない投稿を意識しました。これまでの過去や経験、ビューティーコンサルタントとしての活動の裏側、他のメンバーの紹介など、プライベートな部分を織り交ぜながら情報を発信することで、より商品やブランド、美容の魅力が伝わると考えています」
この投稿に添えられたテキストも、自身のこれまでの変化を綴っています。中学時代にワックスを塊のまま髪につけてしまった失敗談や、スキンケアを始めたことで鏡を見る時間が増え、美意識が上がったエピソードなど、かなり私的で親近感が湧きそうなものでした。
ひとつの投稿に情報を集約
2つ目は、投稿する写真の順番や、投稿のフォーマットをわかりやすくしたことです。
前述の通り、フォロワーのコメントやDMからは「メイクをどう始めたらいいかわからない」「商品が自分の肌に合うかわからない」といった根本的な相談が多く寄せられました。そこで山口さんは、知識がないユーザーに向けてわかりやすい投稿を心がけました。
「インスタでは、1枚目に商品の画像、2枚目に商品名・特徴・効能、3枚目に個人的なおすすめポイント、4枚目に使ってみた様子を並べています。ユーザーが自然な流れでスクロールできて、テーマやスタイルが一貫している投稿は伸びやすいです」