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上司、部下、顧客…仕事上で出会う「話しかけにくい人」にはどう対応すればいい

学び

 いつも忙しそう、話しかけても無愛想、すぐ感情的になる、“喋りかけないでオーラ”を出している……皆さんの周りにも「話しかけにくい人」はいませんか? プライベートだったら見逃せるかもしれませんが、仕事上ではどうしても関わらないといけない人もいるはずです。

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※画像はイメージです(以下同じ)

 企画した本の累計は1000万部を突破し、自身2冊目となる著書『バナナの魅力を100文字で伝えてください』(かんき出版)も発売1カ月で5万部を突破した、株式会社アスコム取締役編集局長で、編集者の柿内尚文さん。長年の編集経験で培った「伝わる技術」をまとめた同著から、上司や部下、顧客などビジネスシーンで出会う「話しかけにくい人」について話を聞きました(以下、同書の内容をもとに加筆)

こんな人、あなたの周りにもいませんか?

 こんな話を聞きました。

「会社の上司に報告をしないといけないことがあったのですが、上司が忙しそうだったので、話しかけるタイミングがなかったんです。様子を見ているうちに、逆に上司から『あの件どうなった?』と聞かれてしまい、報告をしたら、『なんでそんなに報告が遅くなるんだ!』と怒られたんです。でも以前、早めに報告しようと話しかけたら『いま忙しい!』と怒られたことがあり……。私はどうしたらいいでしょうか?」

 こういう経験をしたことがある人も多いんじゃないでしょうか。僕もあります。上司への報告のタイミングを見ていたら、ちょっとしたすきに外出してしまいそのまま会社にはノーリターン。しょうがないのでメールで報告をしたら、「報告が遅い!」と怒られました。

 こういうケース、確かにどうしたらいいか迷うところです。話しかけやすい人であればこんなことにはならないのかもしれないですが、相手が話しかけにくい人だとそうもいきません。たとえば「感情的になりやすい人」は話しかけにくい人。ちょっとしたスイッチが入ると、すぐに感情的になるタイプです

相手が感情的になる4つの理由

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 では、すぐ感情的になる人に伝えないといけない場合、どうしたらいいのでしょうか。ポイントは「なぜ相手が感情的になるのか」です。怒る理由で多いのはこの4つではないでしょうか。

(1)自分の思い通りにならない
(2)相手に何度言ってもわからない
(3)相手の態度が悪い、気づかいがない
(4)ただ機嫌が悪い

 たとえば先ほどの上司への報告のケース。上司側から見れば「報告が遅い!」というのは「自分が思うとおりになっていない」「何度も言っているのにわかってない」ということが怒りの原因かもしれません。一方で忙しいときに話しかけて怒るのは「気遣いがない」というのが原因かもしれません。そこで対応策ですが、ぜひそのためにインプットしておきたいのが「伝わる原則」です。

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