雑談が苦手な人が勘違いしている「アイスブレイク」という強迫観念
「なぜ雑談が必要なのか?」を考えてみよう
そこで雑談の目的を考え直してみました。いまの私なりの結論は、雑談はアイスブレイクのためではなく、「相手と仲良くなるためにするもの」。自分の中での目的を変えてみたのです。
一期一会。お互いの人生の時間を、仕事でもほかのことでもともにするのであれば、少しでも仲良くなりたいし、少しでも相手のことを知りたい。そのために雑談をする。するとどうでしょうか。あんなに苦手だった雑談が苦ではなくなっていきました。むしろ、雑談の時間が楽しくなっていったんです。
・イエスを言わせないといけない
・有利な条件を引き出さないといけない
・うまく進めないといけない
そうしたことはもちろん仕事に置いて必要なことです。ただ、だからこそまずは相手と仲良くなりたいという気持ちがあったほうがいいんじゃないでしょうか。雑談の目的を変えたことで、私は本当に心がラクになりましたし、雑談が苦手という感覚がなくなりました。
そこまでよく知らない会社内の人には…
ただし、気をつけないといけないのは、雑談時間が長くなってしまう可能性があること。ついつい話が盛り上がってしまって、本題の時間がなくなることもあるので、そこは注意してください。
それと、そうはいってもすぐには雑談好きになれないという人には「マイ雑談ネタ」を用意しておくことをおすすめします。たとえば、初対面の人なら「場所」の話。住んでいる場所、オフィスの場所、最近いった場所など、場所に関する質問をすれば、そこから話が広がる可能性が大いにあります。
そこまでよく知らない会社内の人なら「最近の仕事の話」が定番です。そんな感じで決めて置けば、「なにを話したらいいか」という迷いかがなくなるはずです。
また、最近はオンライン雑談をする機会が増えた人も多いかと思います。よく知っている同士であればいいのですが、初対面だったり、あまり付き合いが深くない相手の場合、雑談がなかなかうまくいかないこともあるんじゃないでしょうか。