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アパートのゴミ屋敷に親が突撃。過酷な入院生活を送るハメになった20代男性

コラム

思い描いていた入院生活は完全に崩壊

入院

「電話は母からで、『甘やかしすぎた。情けない。まったく自立していない! 世間でよく言われている、成人してからも実家の子供部屋で暮らす“こどおじ”と変わらない!』と涙ながらに言われてしまったんです。そしてそのあとは、一切お見舞いに来てくれませんでした」

 電話のあった直後は、パジャマやスマホの充電器など頼んだものぐらいは持って来てくれるだろうと思っていました。けれど考えが甘かったことに気づき、差し入れでの暴飲暴食やスマホのフル充電で動画三昧など、思い描いていた入院生活は完全に崩壊します。

「本来なら手術した翌日や翌々日には歩行の練習も開始するのですが、傷口も痛いし、日頃の体力不足も重なって、とにかく動きたくありませんでした。なので、看護師さんに怒られてしぶしぶ歩行練習をしていた感じです。歩くとしんどくて……」

普段のダラしない自分に気づけた

 入院した病院内にはコンビニや売店が併設されていなかったこともあり、お菓子やスマホの充電器などを購入することができなかったのだとか。そのため、スマホの充電が切れたあとは、天井を見て反省するツライ入院生活を送ることになったのです。

「入院した病院に、パジャマや日用品がセットになった入院用レンタルセットの取り扱いがあったことが唯一の救いでした。いまは、できるだけ自炊をするようにし、生活を改めるよう努力しています。入院中に付き添いや手続き、買い物に行ってくれる人がいないというのは、本当に虚しいものです

 両親に見放されるというツライ入院生活があったからこそ、「普段のダラしない自分に気づけた」と言う幸村さん。独身で気ままな生活を送っている人も、何かあったときに家族から見捨てられることのないよう節度ある生活を送りたいものですね。

<TEXT/山内良子 イラスト/zzz(ズズズ)>

-[ケガ・病気でツラかった話]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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