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「新郎はブサイクでモテない」自称・毒舌な友人の“最低な”スピーチの中身

コラム

あまりにひどい友人代表のスピーチに驚いた

結婚式

 驚くことに棚田さんは「本日の主役、新郎でもあり僕の友人でもある梶原久志さんは、ブサイクでまったくモテません。僕は常々、彼が結婚できるのか、とても心配していました。根はいいヤツなんです。でも、イケメンがモテる世の中です」とスピーチをはじめたのです。

「棚田は僕の外見をイジリ倒し、『ブサイク』を連発。さらには、周りに隠していた婚活アプリを使った出会いであることも暴露したんです。締めには、『外見で選ぶことのない奥さんに拍手』などと言われ、大恥をかきました」

 言うまでもなく、結婚式は台無し。両親からは「どうして、あんな失礼なヤツに友人スピーチを頼んだんだ! 非常識にもほどがある」と怒られてしまいます。

謝罪の一言もないまま絶縁に…

「新婦でもあり、将来を誓いあった奥さんからは『婚活アプリのことは内緒にしようって言っていたのに、結婚式のスピーチで暴露されるなんてありえない! そういう友人って、どうなの? 最低』と非難されました」

 ボロボロになった結婚式を見かねた職場の同僚たちに「謝罪する」ように言われた棚田さん。しかし、「誉め言葉だった」との言い訳はあったものの謝罪はありませんでした。そのため梶原さんはよく考え、棚田と絶縁。その後一切、職場でも仕事以外でしゃべることはないそうです。友人スピーチなどは、本当に心から信頼できる相手にお願いしたいものですね。

 また、自覚はなくても、大切な友人の晴れ舞台に泥を塗れば、これまでの関係性も崩壊しかねません。結婚式など公な場で読み上げる文章については、本やネットの例文などを参考にするほか、周りの声にもしっかりと耳を傾け、相手に恥をかかせないよう心がけたいものです。

<TEXT/山内良子 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[結婚式のトホホ話]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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