転職7回で見つけた「給料を数倍にする」働き方。ユニコーン企業を渡り歩いて
「会社員は報われない」イメージから脱却を
森山氏は多くのキャリア相談なども受けてきたが、そのなかで感じたのは「みんな『会社員は報われない』といったマイナスイメージに捕らわれすぎている」ということだったという。
「それって結局、今いる場所に希望が持てなくなっているからです。『少しずつマーケットが縮小する危機感はあるけど、チャレンジと言っても何をしたらいいかわからない』。そんな閉塞感で心をすり減らしているんです。でも、個人的には『縮小するマーケットで分け前を議論する』より、『成長領域でパイ自体を増やす』ことに頭を使いたいですし、そういうチャレンジに加担しているほうが楽しい。
みんな、もっと純粋に『できなかったことができるようになりたい』『今まで想像もしていなかった自分になってみたい』『もっと稼げるようになりたい』という自然な欲求を肯定してもいいじゃないかと思っています」
今いる会社や業界に「将来性はあるのか?」「自分は10年後も活躍できるのか?」と悩んでいるのなら、急成長領域に飛び込んでみるのは、キャリア形成における“起死回生の一手”になるかもしれない。
<取材・文/秋山純一郎 撮影/菊竹規>
【森山大朗(たいろー)】
早稲田大学卒業後、リクルートや新規サービスの立ち上げを経て2013年からビズリーチで求人検索エンジンの開発を推進。2016年からメルカリで検索アルゴリズム改善やAI出品機能の開発に従事し、Head of Data/AI/Searchとしてエンジニア組織を統括。2020年からスマートニュースでテクニカルプロダクトマネージャーとして開発をリードしながら、株式会社ソウゾウも支援。ブログやSNSでは「たいろー」名義で転職やキャリア、テック業界についての情報を発信。
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