転職7回で見つけた「給料を数倍にする」働き方。ユニコーン企業を渡り歩いて
新時代のキャリアデザイン術
1月に発売された森山氏の著書『Work in Tech! ユニコーン企業への招待』は、まさに、そのような新時代のキャリアデザイン術を伝授する内容になっている。
上りエレベーターに乗るために「将来的に需要が高まるのに、供給が間に合わない」という領域を意図的に探し、そこにマッチした人材になるために自分の働き方を少しずつ変えていく――。言うなれば、「自分のキャリアをDXする方法」と実践論が具体的に記されている。
「年齢や職種、文系理系を問わず、テクノロジーが社会に及ぼす影響を理解できれば、人生は想像もできなかった方向に変わっていくんです。かつての僕がまさにそうでした」(森山氏)
「給料が上がらない国」で年収を上げる
日本の実質賃金はOECD諸国に比べても低水準で推移し、「給料が上がらない国」などと皮肉られることも多い。読者のなかにも「このまま働いていても、どうせ給料なんて上がらないだろう」と、半ば諦めている人も多いだろう。
しかし、森山氏は「成長領域で働いていると、給料が上がらないという実感がない。むしろ実績次第で上がっていく」と話す。
「実際、僕の給料はここ数年で数倍になっています。もちろん、報酬に見合うだけの高い業務上のハードルはあるのですが、成長領域なら頑張りがそのまま報酬として自分に返って来る、つまり正当な見返りを受けられる実感があります。それも、所属する業界や企業、事業に成長性があるからこそ生まれるのです」