部屋が散らかるのには理由が。「片付けられる人」の心理をプロに聞く
片付け始める前にイメージしてみよう
「片付けた部屋のイメージをしてみることも有意義です。これは私どものカウンセリングでも用いる手法なのですが、カウンセリングを受けてどうなりたいか、なりたい自分の姿をイメージするのです。その方がゴールに向かいやすい。片付けにもきっと同じことが言えます。片付け始める前に『こんな部屋にしたいな』というイメージを描いてみてください」
片付けをできるようになるためには、まず片付けが嫌でしょうがない自分を受け入れて認めること……。これは思ってもみなかった回答で、目からウロコでした。ただ漫然と片付け始めるのではなく「イメージ」をもって取り掛かるというのも、試してみようと思いました。
リモートワークの普及で家にいることが増えた昨今。自室を快適な空間化することが、今まで以上にQOLに直結するようになりました。筆者と同じような「片付けられない」タイプの人は、この心がけを試してみてはいかがでしょうか。
<取材・文/浅原浩>
【諸岡慶樹】
AYHカウンセリングルーム代表。九死に一生を得た事故をきっかっけに、2002年より短期間で効果を上げる米国の最新心理療法を取り入れた心理療法を学び、セラピスト(心理療法家)になる。心理カウンセラーの育成や、親向けの心から見た子育て、企業のメンタルヘルス研修、相談支援員スキルアップ、文化センターでの研修など講演活動も多義に渡る