アイドルファンの先輩がLINEで「推しハラ」。20代の後輩がたどった意外な結末
推しハラはなくなったものの…
しかし同僚と話し合った結果、おそらく先輩は推しへの愛が強すぎるあまり、自分が推しハラしてしまっていることに気付いていないだろうということに。そこで、啓太さんはある行動を起こします。
「このままだと先輩も損しちゃうと思って。先輩の同僚に相談してその人に注意してもらったんです。そうしたら後日、謝罪のメールがきました。僕だけでなく、みんなにも送ったみたいです」
それ以降、先輩が推しの話をすることは無くなったそうです。しかしその注意が効きすぎたのか、後輩とあまりコミュニケーションをとらなくなってしまったそうです。
「その注意してくださった方から先輩が『後輩にどう思われるのかが怖くてあんまり話せなくなったんだよね』と言っていたと聞いて。なんかすごく申し訳なくなって。和解もかねて先輩の推しのライブに一緒に行かないかと誘ってみました」
推しハラされた男性のまさかの結末
先輩のあまりの消沈ぶりに思わず自分からライブに誘ったという啓太さん。そのときも啓太さんにはそのアイドルに対して「あまり興味はなかった」と言いますが、事態はまさかの方向に動きます。
「先輩とライブに行ったことで先輩とは完全に雪解けましたね。何なら前よりも仲良くなって。僕が推しの話をまったくしないでほしいわけじゃないと伝えると、先輩も気楽になったのか、たまに推しの話なんかもしながら、スポーツの話とか恋愛相談とかいろんな話をできるようになりました」
ライブに行ったことで2人の関係は良好になり、しかも恥ずかしながら僕がそのアイドルにハマってしまって。先輩から話をたくさん聞いていたので、ライブすごく楽しくて。今ではもしかすると先輩より推しへの愛が強いかも」
自分の趣味を共有することで、相手もその趣味に興味を持ってくれたり、距離が縮まったりすることもあります。しかし、盲目になり、他人に強要することがないように注意も必要かもですね。
<TEXT/ダイヤ>