好意で友人になりすました26歳男性が「大学のグループLINE」から干されるまで
2人をくっつけるためのマル秘作戦
カイトさんの友達思いの善意から出た妙案はすぐに決行されました。
「Yくんに事前に話しておくことも考えたのですが、どうせ『やめてくれ、マユミさんの迷惑になる』なんて言って断られそうだったので誰にも言わずにこの作戦を実行しました」
カイトさんはプロフィール画像をYくんのものと同じにして、名前も変更しました。そして、その状態でサークルのグループLINEにてマユミさんに告白をしたのです。しかし、作戦は思わぬ方向に進んだそうです。
「無難に『好きです、付き合ってください』と送ったところ、他の人からの反応が悪くて『送るところ間違えてないか』とか『なんで二度目の告白してるの?』とか訳が分からなかったんです。そうしたら、Yくんの個人LINEから『何してるんだよ!』と怒りのLINEが来ていて、事情を説明したらグループLINEでなりすましがバレて先輩方から非難のLINEがめっちゃ来たんですよ」
まさかの結果にあ然
カイトさんの計画は大失敗してしまったのです。
「さらに驚きだったのが、Yくんとマユミがすでに付き合っていたみたいで、知らなかったのが僕だけだったんですよ。Yくんからは『俺の相談に真剣に乗ってくれたおかげでマユミさんと付き合えたからサプライズで報告したかった』なんて言われて、もうどうしようもなくなっちゃったんですよね」
その後、サークルのグループLINEにて一連の経緯を説明し、謝罪したカイトさん。それでもサークルに居づらさを覚えてサークルから遠のいていったそう。しかし、善意の行動だとわかっていたYくんとマユミさんは後からカイトさんに和解のLINEをくれたそうです。
「Yくんとマユミが優しくて本当に助かりました。社会人になった今でも親交があって定期的に飲み会を行っています」と、カイトさん。SNSが主流となる昨今ですが、昔と違ってメッセージは即座に相手に届きます。思いついたらすぐに発信するのではなく、そのメッセージに問題がないかなど十分考える習慣が必要不可欠ですね。
<TEXT/スミノフ>