「とんでもないものを引き受けた」人気漫画家が”三足のわらじ”を履いて描きたかったもの
3話目で後悔「とんでもないものを引き受けた」
――連載は大変でしたか?
サレンダー橋本:めちゃくちゃ大変でした。第3話目を描いたときに「とんでもないものを引き受けた」と思いました。根が楽観的な性格なので(週刊連載も)できるでしょと思っていたのですが、1週間が短いなぁと。
自室の片隅で大学時代のことを思い出したり、初代担当さんが学生を集めてくれて取材させてくれたり、2代目担当さんが学生時代パーティ系の人だったので、僕の知らない方面のネタ出しをしてくれました。
――ちなみに過激なタイトルはどうつけたんですか?
サレンダー橋本:1回読み切りをオモコロで描いたときの流用です。「くたばれ」というのはいわゆる「リア充」を指しているのではなく、自分を含めたすべての大学生のことです。
iPadさえあればなんとかなる
――会社員と漫画の仕事、どう両立させているのか?
サレンダー橋本:今はテレワークになったので多少変わりましたが、『全員くたばれ!大学生』連載中は、朝出勤して、よる会社が終わって、家に帰ってきてから漫画を描いていました。ただ、それでも間に合わないので、あとは土日を使ったり、通勤時間や昼休みにネームを描いたり、担当さんに連絡したりしていました。
――仕事の昼休みでも漫画って描けるんですね。
サレンダー橋本:iPadさえあればなんとかなるので。昼休みに外に出て喫茶店で描いていました。健康上はあまり良くないんでしょうけど、金曜日や週末はほとんど夜中から朝まで描いていたと思います。とにかく24時間の空いている時間はネタを考えたりしていた。いやー、よくできましたね。