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話題の早期退職「FIRE」を実現させるには?今の会社でもっと稼ぐ方法を

コラム

あなたも会社を評価する

年収 時間

 とはいえ、今の会社で働き続けながら、能力を高めて昇格昇給を目指すことには一定の限界があるかもしれません。それは「社内の昇格ペース」がすでに定まっているからです。あなたがどんなに能力優秀で成長を続けていても、社内の規定や慣例により「うちの会社は30歳にならないと課長以上はないよ」のような年齢制限があることはしばしばです。

 能力主義をうたっている会社でも、こうした制限がないことはまれです(もしあなたの会社が本当に年齢を問わず評価するなら、とことん昇格を目指す価値がある会社といえます)。会社の規模が邪魔をすることもあります。昇格昇給はさせてもらっても、会社の体力の限界で、あなたに1000万円の高給を支払うことができない、というケースがあります

「このままでは年収500万~600万円台を飛び抜けていくことは難しそうだ」ということがわかってきたら、あなたにそれだけの給料を払う体力のある会社に移る必要があります。

 自分の能力を高めることは同時に、「能力の高まった自分を、会社は適切に評価する度量があるか」を見極めることでもあります。自分の能力が明らかに高まっているのに、会社がそれを評価せず、据え置きを続けるならそんな会社は見切りをつけることを考える必要があります。

 つまり会社があなたを人事評価するだけではなく、「あなたも会社を評価していい」ということです。そして、会社への評価には情を交える必要はありません。あなたが変化を期待して何年待っても、会社の風土が大きく変化する可能性は低いからです。だとしたら次に、あなたは転職を考える必要があります。

<TEXT/ファイナンシャルプランナー 山崎俊輔>

1972年生まれ。フィナンシャル・ウィズダム代表。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。確定拠出年金を中心とした企業年金制度と投資教育が専門。1995年中央大学法学部法律学科卒業後、企業年金研究所、FP総研を経て独立。著書『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』など

普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門

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