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10周年を迎える東京スカイツリー、開業時の苦労と「紆余曲折」を担当者に聞く

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もう1つのシンボル「東京タワー」への印象

スカイツリー

天望デッキ フロア350からの眺望 ©TOKYO-SKYTREE

 東京のシンボルタワーといえば、スカイツリーのほか、「東京タワー」がある。地上波デジタル移行後の東京タワーは、スカイツリーにトラブルが発生した際に電波を発信する予備電波塔の役目を果たしている。

 2018年には来塔者が1憶8000万人を記録し、2021年現在もにぎわっている東京タワー。何かと比較されることも多い永遠のライバル(?)だが、スカイツリー側はどのように認識しているのだろうか?

「東京タワーはノスタルジック、スカイツリーは新しい建物で、お互いに切磋琢磨できるよい関係だと思っています。東京タワーには60年の歴史があって、日本の高度成長期のモニュメント。日本人の心の中に根付いている印象です。スカイツリーで働くスタッフのなかにも『日本の象徴は東京タワー』と言う人もいますし、それぞれの魅力があると思います」

普段利用もでき、観光気分も味わえる

スカイツリー

東京スカイツリータウン10周年記念特別企画福袋の景品 ©TOKYO-SKYTREE ©Tobu Hotel Management

 スカイツリーは、スカイツリーを中心とした東京スカイツリータウンにある商業施設「東京ソラマチ」と協力し、毎年年末年始に福袋の販売をおこなっている。

「ソラマチは、さまざまな業種・業態の施設が集まる下町の商業施設です。職人さんのいるライブ感があるお店も多くあり、『ハレとケ』をすごく大事にしています。そのため、普段利用もでき、観光気分も味わうことができる特別な場所です。

 そういったソラマチの魅力が詰まったものを厳選し、福袋として毎年販売しています。ただ、今でこそ、特にコロナ禍になる前は、朝早くから福袋を求めて多くのお客様で行列ができていましたが、開業当初は想定より行列が少なかったと聞いています(笑)。

 年月を重ねるにつれて、だんだんと皆さんがソラマチの存在を意識してくれるようになり『お正月のはじめはソラマチでお買い物』と考えてくださる方が増えてきています」

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