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10周年を迎える東京スカイツリー、開業時の苦労と「紆余曲折」を担当者に聞く

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東日本大震災で「希望のシンボル」に

スカイツリー

東日本大震災で被災された地域の復興への想いを込めた特別ライティング「明花」©TOKYO-SKYTREE

 2011年3月11日には東日本大震災が発生。当時まだ建設中だったスカイツリーも被災したが、被害はなかった。このとき、東京で1番高いスカイツリーがビクともしなかったことで、近隣住民を含む人々から「心の支えになった」と反響もあったと言う

「被災したときにはまだ建設中だったスカイツリーが1週間後には目標の634mに到達したこともあり、当時は皆さんが日本の復興を象徴する建物として見てくれていたようです。そのため、世界一のタワーとともに頑張っていこうという気持ちで応援してくださった方も多く、希望のシンボルとしての役割も担いながら完成に向かうことができました」

 東日本大震災で被災した多くの人々に希望を与えたスカイツリーは、新型コロナウイルスが日本国内で広がりをみせはじめた2020年にも特別ライティングをおこない、多くの人々を勇気づけている。

コロナ禍で青色のライティングが

「まだコロナが日本で広がりはじめた頃は、感染症の早期終息を願って、2020年1月31日に青色の特別ライティングをおこないました。17~20時までは青色を、そして20~23時までは赤色を点灯しました」

 当時感染の中心地とされた中国を応援したいという想いを込めて、国旗の赤をイメージした赤色も同日に点灯した。

「未知のウイルスが拡散しはじめたことで世の中は脅威に晒され、不安が広がっていました。スカイツリーも2020年3月1日から5月31日まで臨時休業となりました。そのような状況から、スカイツリーの2つある展望台のうち地上350mの天望デッキに『TOGETHER WE CAN ALL WIN!(みんなで打ち勝とう)』というメッセージを発信することにしました

 レーザーマッピングされたこのメッセージは、地球をイメージした特別ライティングとともに2020年3月27日から、同年5月31日までおこなわれ、SNSなどで多く拡散されている。

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