コロナ収束で「2022年は日本株買い」が進む可能性も。投資のプロが大予想
景気回復と株高は続くのか? かつてゴールドマン・サックスで2000億円運用していた投資のプロ、アミン・アズムデ氏(@aminimazが2022年の世界経済を大予測。米国の動向から日本株、原油相場まで占ってもらった本企画。今回は日本株編。
米国株は調整局面入りの可能性も
2022年の株式市場を大きく左右するのは金利だ。FRBは株安リスクに配慮しながらインフレをコントロールする腹づもりだが、今後インフレ率が急騰すれば、米国株は調整局面入りが避けられない。
「物価の上昇を受けて、直近で1.4%台の米10年債利回りが2%を超えてくると、ハイテク企業からの資金流出が一気に進むことでしょう。その兆候は、GAMMA(グーグル・アマゾン・マイクロソフト・メタ・アップル)などの株価にすでに表れています。テスラはイーロン・マスクの保有株売却の影響もありますが」
割安感で日本買いが進む可能性も
NY市場が下げれば東京市場も下げるのが常。ただし、2022年は日本の株価のパフォーマンスが米国を上回る可能性もある。
「外資系投資銀行は、ここしばらく米国のアロケーション(配分)低下を推奨し、日本を含むアジアの保有率を引き上げるよう機関投資家に勧めています。予想PER(株価収益率)で見ると、ナスダックは35倍でS&P23倍、欧州17倍に対して、日本(TOPIX)は15倍。コロナ感染拡大を収束させつつあることを考えると、日本のバリエーションは相当割安。2022年は日本買いが進む可能性があると見ています」
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