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「絶対に彼女つくる!」意気込んだ合コンでバレた普段の身だしなみ

コラム

合コンを開いてくれた同僚からイタイ一言

身だしなみ

 店内に入ると、靴を脱いで座る掘りごたつタイプの団体用の個室に通されたのです。みるみる青ざめていく隆司さんの表情。さらに、なかなか靴を脱ごうとしない彼に追い打ちをかけたのが、合コンを開いてくれた同僚男性M。

「Mは『どうした? 靴脱げよ。まさか靴下に穴が空いてるとか、ないだろ?』と冗談っぽく言ったのです。でも、まさにそのとおりですから。僕はトイレに行くという苦肉の策でその場をしのぎ、誰にもバレずに靴を脱ぐことに成功。親指部分を少し引っ張って、薄くなっている部分を隠すようにして自分の席に向かいました」

 けれど、歩けばすぐに薄くなった部分が出てきてしまうのです。黒い靴下なので、親指の部分だけが薄くなっていることがあきらかでした。しかも、気になっていたA美にガン見されてしまったのです。

「合コンに身だしなみは大事だぞ~」

「A美には、ものすごく嫌な顔をされてしまったので、ターゲットを変更。試行錯誤して場を盛り上げていると、お酒の力も手伝って、A美も靴下のことはすっかり忘れているような感じで名誉挽回しかかっていたんです。そのときでした。酔っぱらったA美が言ったのです。『靴下の親指、完全に破れてんじゃん!』と

 そのおかげで、全員の視線が集中するハメになったとか。ゲラゲラと大笑いするA美さん。ハッとして自分の靴下を見てみると、いつの間にか片方の親指部分が破れていたのです。そして、これだけでは終わりませんでした。

「靴下の片方は親指部分が破れ、もう片方は親指部分が薄くなっていることが、酔っぱらったMのツボにハマったらしく、『合コンにそんな靴下、履いてくんなよ。身だしなみは大事だぞ~』と、かなりしつこくイジられ、合コンどころではなかったです。さらに翌日以降も職場でMにイジられ、すっかりイジられキャラになってしまいました」

 隆司さんはその後、普段から身だしなみに気をつけるようになったそうですが、職場でのイメージは回復しないままだと言います。「地」が出やすい身だしなみや生活習慣などは、特別なときにだけ取り繕うのではなく、普段から気を配っておきたいものですね。

<TEXT/山内良子 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[身だしなみにまつわる喜怒哀楽]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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