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冴えない彼氏が本領発揮!コロナになるまで見えなかった同い年彼氏のホントウの姿

コラム

お家デートにかけていた彼氏にキュン

コロナ禍の恋愛

 すると康平さんは、「外でデートできなくなったから、美来が退屈しないようにいろいろと買ってみたんだ。ごめん、こういうの好きじゃない?」と、申し訳なさそうに言ったのです。ハッとした美来さんがボードゲームやゲーム機に目を凝らすと、確かに新しいものばかり

「そして康平は、私が手に取ったボードゲームの説明をはじめたんです。思わず、近くにあったボードゲームの遊び方説明書を開いてみると、重要ポイントにいくつもの印が付けてあり、驚いたのを覚えています。康平は、その説明書を暗記しているようでした」

 そんな康平さんの姿を見た美来さんは、彼がいつも自分に一生懸命に尽くしてくれていたことに気づいたのです。さらに、康平さんがトイレに行っている間に、部屋の隅に片付けられたデートプランを特集した雑誌も見つけます

コロナ禍で見つけた彼氏のホントウの姿

雑誌には、たくさんの付箋がしてありました。それから、デートのときに緊張しない方法についてメモしてあるものも見つけたんです。それで思わず、トイレから帰ってきた康平に、自分が不満に思っていたことをぶちまけ、テンションが低い理由についても尋ねてみました」

 そしてはじめて、康平さんのテンションが低かったのは、ただの緊張だったということがわかったのです。さらに、康平さんにとって美来さんがはじめて付き合った彼女であることも判明します。

「もしもコロナ禍の影響で生活環境が変わらなければ、こんなにも自分に一生懸命になってくれる人を失ってしまっていたかもしれません。それからは反省し、いまでは疑問に思ったことは尋ねたり調べたり、できるだけ自分で確かめるように心がけています

 コロナ禍の影響で、彼のホントウの姿を目にした美来さんは、大切な人を失わずにすみました。けれど、コロナ禍のような不可抗力な出来事は、そうそう起こるものではありません。疑問に思ったことは、相手に尋ねたり自分の目で確かめたりして、お互いの姿を誤解しないようにしたいものですね。

<TEXT/山内良子 イラスト/zzz(ズズズ)@zzz_illust

-[コロナ禍の恋愛]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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