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秋冬にはなぜ憂鬱になるのか?「季節性うつ」の症状と対策を医師に聞いた

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15分でも直射日光にあたる習慣を

今野裕之氏

今野裕之氏

 今野氏によると、秋から冬にかけての季節性のうつには大きく「3つの改善策」があるとのことです。

 まず「肉・魚・豆類・卵などを摂取すること」。魚やきのこ類に含まれるビタミンDだけでなく、タンパク質やビタミンB群、鉄分などの栄養素を取ることが大事なのだとか。

 次に「直射日光に当たること」。起床後に15分程度を目安に日光を浴びる、運動も兼ねて散歩するなど、直射日光に当たる習慣をつけるのが効果的のようです。

 最後に「不必要にスマホを触らないこと」。どの季節のうつ病にも当てはまることですが、症状が出ている時は「スマホで、SNSやゲーム、ニュースを見るのを控えて、脳を刺激せず安静にすべきだ」とアドバイスします。

症状に効果が期待できる漢方薬

 また、うつの症状に効果が期待できる漢方薬として「加味帰脾湯(カミキヒトウ)」、疲労には「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)」をオススメしてくれました。

 加味帰脾湯は消化器の働きを助けながら、精神を安定させてくれるもの。ストレスや不安、不眠などの神経症状や胃腸が弱い方にも効くそうです。

 補中益気湯は病気に対する抵抗力を高めます。気力が湧かず疲れやすいといった症状以外にも、風邪による体力低下や胃弱など、幅広い不調に対して体力回復を促してくれるようです。

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