好みのコーヒーをレコメンド「AIカフェロボット」を22歳CEOが世に送り出すまで
デジタル化することで新しい仕事が増える
日本のデジタル化に関してはさまざまな懸念材料も挙げられている。最後に阿部氏はその未来についてこう語った。
「我々が開発したロボットで、働き口が奪われてしまうのではないかと危惧される人もいらっしゃると思います。インターネットがこの世に出てきたときにも同じようなことがありました。しかし、結果、インターネットは人間と共存していますよね? 我々のようなビジネスを含め新しい仕事がたくさん増えました。必ずしも『ロボットの開発が人の仕事を奪ってしまう』と捉えて欲しくないなと思っています」
そのうえで「労働力不足を解消しつつ新たな仕事を生み出す」ということも、同社のミッションだと感じているという。
「便利だからデジタル化していくということでもありません。我々の掲げる『あらゆる業界を無人化する』というキーワードは、人の生活が豊かになるための無人化です。無人化というより、省人化というか活人化と思っていただけると嬉しいです」
コロナになる前から開発していた「root C」。世に出るべくして出てきた感じは否めない。今後も一歩先をゆく開発に期待だ。
<取材・文・撮影/大川藍>