コロナで増えるSNS詐欺トラブル。いいねやRTから“数十万円の被害”も
うまい話には必ずウラがある
しかも、メッセージアプリに登録して情報商材を購入したことで「お金を稼ぎたい」ことを把握。つまり、「稼ぎたくないのですか?」という質問に「ノー」とはいえない、後には引けない状況に追い込まれています。まさに、この点をついて契約をしようとしてくるのです。
消費者庁が注意喚起した業者も、「40万円のプランに入れば毎月10万円、年間で100万円は必ず儲かります」「サポート期間内に私達がきっちりと教えます。言われたとおりのことを毎日作業すれば、2週間後には必ず利益が出ます」と勧めます。有料オプションプランへの加入をさせてくるとのことですが、当然ながら実際に大金を稼げるわけがありません。
「副収入で稼げる」「億万長者になれる」……SNSやネット上には、こうした言葉が溢れていますが、その多くは、私たちを踏み台にして、自分自身が稼ごうとしているだけなのです。
くれぐれも自分の弱みやニードポイントを知られたうえでの勧誘に対して十分に気をつけていただければと思います。
<TEXT/悪徳商法評論家 多田文明>